会社の価値を見抜く基本は、
財務内容や業績予想などのファンダメンタルズ分析です。
ところが、株式市場における評価は必ずしもファンダメンタルズを反映していないですね。
それ以外の思惑が働いたり、株価が上昇・下落のどちらかに行き過ぎたりするのは、
株式市場ではよくあることです。
さらに、業績予想修正や決算発表などで明らかになる前に、
ファンダメンタルズの変化をマーケットが先取りして動くこともある。
こうしたファンダメンタルズと相場の乖離が生じるところに
テクニカル分析の意義があります。
テクニカル分析とは、株価や出来高など市場の過去データを分析することによって、
現在の相場水準を確認すると同時に、将来の値動きを予測しようというものです。起
源は江戸時代の大坂・堂島のコメ相場にあるといわれ、その歴史は古いようです。
種類としては、相場のトレンドを把握する方法、
相場の行き過ぎを把握する方法、
相場の現在位置を把握し将来を予測する方法、などがあります。
たとえば、25日あるいは13週といった過去分に遡及して計算した株価の平均を
順次プロットしていく移動平均線は、
相場の方向性を読むために使われる基本的な指標です。
ここでテクニカル分析の一つである波動理論を、現実の相場に当てはめてみましょう。
日経平均と波動理論
「波動理論によれば、一つの上昇波動は上げ3回、
下げ2回の5波動で構成されます。
これを日経平均株価の動きに当てはめると、
2003年の底からの上昇は07年7月までの5波動でいったんピークアウトしました」
そして、この5波動(小勢)による上昇は、
より大きな波動(中勢)の第1番目の上げを形成したことになります。
現在、相場は調整局面にありますが、それが完了、底入れすれば
中勢第3波の新たな上昇波動に移行する可能性があります。
また、相場の60年、20年という超長期サイクルが03年以降、
上昇し始めているようです。
さらに、今年の2~3月には10年サイクル、3年サイクルも底入れ、
上向きに転じる可能性があります。
こうしたテクニカル分析は、
基本的には景気や企業業績のファンダメンタルズは見ずに、
市場データのみを使います。
そのため、ファンダメンタルズ分析とは対立する手法のようにも見えますが、
必ずしもそうとはいえません。
相場が大きく動き、ファンダメンタルズだけでは値動きが説明できないような
局面では、特にテクニカル分析に対するニーズが高くなります。
不確実性の時代こそ歴史に学ぶ、ということですね。